整動鍼の可能性を追究する2日間の集中セミナー(身心和合編)
この身心和合編は、精粋 刺鍼即応編と基礎3編(脊柱編・四肢編・腹背編)の全てを修了した後に受講できます。
身心和合とは、体と心のつながりを重視し、総合的に身体を調整することを試みます。
伝統的な陰陽五行の世界と、張力説による連動の世界が融合するセミナーです。
対象(受講資格)
精粋 刺鍼即応編と、基礎3編(脊柱編・四肢編・腹背編)すべてを修了。
あるいは、セミナー当日までに修了予定であること。
テーマ
動きで心を整え超自然体に導く
整動の裏には整流があります。整流とは内臓と循環を調整することです。整動と整流の間にあるのが呼吸です。
この身心和合編は呼吸をテーマとし、肉体と精神を同時に調整する方法を紹介します。そして、整動鍼に新たな可能性をお見せします。
解説
主訴の正体
当たり前であって当たり前でないのが主訴。主訴とは、客観的な事象でありません。起きている事象に対して感じている“つらさ”や“悩み”が主訴です。つまり、主観的なものです。
主訴が患者さんの主観で決まるように、施術の評価も患者さんの主観で決まります。
整動鍼では、患者さんの肉体だけでなく、心にもフォーカスして施術を行います。そのメカニズムを詳しくお伝えします。
動きの記憶とツボ
筋肉の中に存在する緊張が過度になると「コリ」として嫌われます。しかし、緊張がなければ動くこともできません。人体はちょうどいい緊張を記憶しようとしています。
その役目を担っているのが全身に配置されているツボです。過度な負荷、疲労の蓄積、生活習慣は記憶を少しずつ歪めてしまいます。
整動鍼では、緊張の記憶がツボに収まっていると考え、歪んだ記憶をツボへの刺鍼で是正することができます。その確認は触診だけでなく、動きの変化でも確認できます。
呼吸と自律神経
身心和合のゴールは「自然な呼吸」です。
呼吸は常に自律神経によってコントロールされているいっぽう、意識的にリズムや深さもコントロールできます。ですから、呼吸は無意識と意識の間にあると言えます。
整動鍼では、患者さんの呼吸を読むことで、患者さんの肉体や精神の状態を把握し、最適な状態に導くヒントを得ます。もちろん、そこにもツボが重要な役割を担っています。
肉体と心をむすぶツボ
カウンセリングでは、心に問いかけようとします。こうしたアプローチとは別に、肉体に表れるツボを介して心に問いかけるのが整動鍼です。
整動という概念でツボを扱えば、肉体と同時に心の動きを整えることができるのです。
三焦論の臨床的展開
東洋医学のミステリーとも言えるのが三焦です。この三焦の謎解きを行って、具体的な臨床的な価値を導きます。
身心和合というテーマにおいて、三焦が重要な役割を担っていることがわかります。
仙骨の統合的な役割
脊柱の、上端には頭蓋骨、下端には仙骨があります。頭蓋骨と同様、脊柱の末端にある仙骨は全身に影響するため、全身をダイナミックに調整することができます。
また、仙骨は精神状態と深く関わっているため、精神の安定を図る際に重要な役割を担います。
改善が期待できる症状(クリックでツボネットの症例が見られます)
・むくみ
・冷え、のぼせ
・便秘
・下痢
・汗のトラブル
・全身のコリ
・うつ症状、パニック症状
・肩こり
・下肢の張り
・腰痛
・臀部痛
・不眠
・動悸
など
学べるツボ(クリックでツボネットの症例が見られます)
・百会
・強間
・脳戸
・温溜
・条口
・膏肓
・胞肓
・郄門
・外関
・支溝
・会宗
・三陽絡
・消濼
・清冷淵
・尺沢
・曲沢
・少海
・小海
・孔最
など
スケジュール
1日目
10:30 開場・受付開始
11:00 講師挨拶と自己紹介
11:30 理論解説
12:30 昼休み
13:30 デモンストレーション&実技
18:00 終了 ※1
~ 休憩 ~
18:30 課外活動 ※2
20:00 解散
※1)18:00までは必ずご参加ください(遅刻・途中退席した場合は修了証が発行できません)。
※2)セミナー本編には収まりきらない臨床のこぼれ話や、目標や悩みを共有できるリアル交流会です。参加は無料で飲食は自由です。
2日目
9:00 開場
9:30 デモンストレーション&実技
12:30 昼休み
13:30 デモンストレーション&実技
16:50 片付け
17:00 修了式
17:30 解散
※17:30までは必ずご参加ください(遅刻・途中退席した場合は修了証が発行できません)。
日程
全セミナーの日程はコチラをご覧下さい。
料金
会員 133,000円 非会員 138,000円
(再受講 会員 28,000円 非会員 138,000円)
持ち物
・ディスポーザブル鍼(寸3-1番、寸6-3番、0寸5分-1番)
・患者着(背中が開くもの)