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プロボクサー若林耕選手「東日本新人王」第1戦完勝!

代表の栗原誠です。

報告です。

5月1日(火)、後楽園ホール、若林選手の新人王挑戦の初戦が行われました!

若林選手は、協会会員でありながらアスリート支援の認定選手。協会の支援を受けながら、そして協会の期待を背負ってリングに上がるのです。

若林選手の紹介はコチラのページです。

 

17:50 後楽園ホールに集合

協会のメンバーで応援団を結成し、後楽園ホールに結集しました。

今回は8名。あと1名は写っていませんが、この写真を撮っている私の息子です。小学校から帰宅後、すぐに準備をして出発しました。

 

 

実は、この中でボクシングの観戦経験があるのは1名。右も左も分からぬまま、会場に乗り込みました。中は独特な空気が漂っています。冗談が言いづらい緊張感があります。だから、こんな写真は会場に入ったら、たぶん許されないでしょう。誰というわけでもなく、その空気に。

同じ空気をみんな感じていたのか、応援団は誰もがソワソワしています。

ミニマム級で戦う若林選手は第二試合。第一試合で勝った選手は、若林選手の対戦相手になる可能性があります。要チェックなのですが、カメラの準備したりでじっくり観戦できず…。音だけ、バスン、ボフンと聞こえて来ます。

リ、リアル。

初めて生で観戦したものにとって、音だけでも驚きです。拳と肉体に衝突する音。その音と共に染みこむダメージ。もう全てがリアルです。自分の細胞が敏感に反応します。生で観た者にしか分かりません。

 

若林選手の入場

カメラ担当をしていた私は、指摘席に息子を残してベストな撮影ポイントを探して会場をウロウロしていました。すると視界の中に見たことがある顔。若林選手が、カラダをピョンピョン浮かせながらウォーミングアップをしています。

集中しているのを邪魔してはいけないと思いながらも「ちょっとだけなら」と我慢できずに近づいて行きました。そして一声かけると、笑顔で返す若林選手。私が知っている若林選手です。もっとピリピリしているのかと思っていたので拍子抜けです。逆にこちらが気を遣われるといけないので、サッと退散してきました。

どんな時でも視野が広くて気遣いが耐えない、それが若林選手の人間的魅力です。この後、ボクサーとしての魅力が全開になります。

対戦相手は19歳の深見選手。若林選手より一回り若いです。

 

どっちが強い?

 

殴り合ってどっちが強いのか決める競技。この分かりやさがボクシングの魅力だと思いました。もちろん、競技者にはテクニックや駆け引きが存在し、玄人はそれを楽しめるのだと思います。

殴り合いを楽しめるか不安な人も多いと思います。私もその一人でした。選手が身内だとなおさらです。観ていると自分の細胞や精神が強く反応しているのが分かります。応援する気持ちと心配になる気持ちが共存して、自分の気持ちを整理するのがちょっと難しかったです。

でも、途中から感じました。

ボクサーってとても相手をリスペクトしています。相手を殴りながらもとても大事にしています。思い切り殴る相手だからこそ、最大の敬意を払っているのです。決して喧嘩ではないです。拳と拳をぶつけ合いながら、魂も相手にぶつけています。

だから、どちらもスゴイと素直に思いました。

 

躍動する肉体に冷静な精神

 

若林選手の動きをファインダー越しに観ていて思ったのは、いつでも冷静。自分の闘争心をコントロールし、次第に試合そのものをコントロールしていきます。互いに打ち合っているように見えて、確実に若林選手のペースになっていきます。

そして、いよいよ最終の第4ラウンドに突入します。

タオルが宙を舞う

 

TKO(テクニカルノックアウト)の瞬間です。相手選手が怯んだ隙をついて猛攻を仕掛けようとした瞬間、白いタオルが投げられました。

この時の気持ちは上手に表せません。嬉しさと同時に込み上げる安堵感。あんなに殴られて怪我はしていないだろうか。その気持ちは相手選手に対しても同じです。肉体と精神をぶつけ合い磨り減らした者が同じリングにいて、どちらかが勝者になって、どちらかが敗者になります。

もちろん、若林選手を応援しているのですが、相手選手もスゴイと思いました。若干19歳にして見事な精神力だったと思います。

感動する試合をありがとう!

 

若林選手のコメント

対戦前

北海道畠山ジムからは新人王に僕を含めて4人エントリーしています。なので、勝っていい流れを次の選手に作りたい気持ちもありました。

僕が負けてしまうとジムの士気も下がってしまう事や敵地での試合、有名なジムの選手という事で判定にもつれると相手側に勝ちが流れてしまう可能性もありました。

誰が見ても僕が勝ったという勝ち方をしなければと内心思っていました。試合に向けて僕は普段は52キロぐらいを維持するようにしています。

それでもミニマム級は47.6キロなので約5キロの減量が必要になりました。仕事をしながらの減量は最後の方になると口が乾燥して極端に口数が減り、患者さんとの会話もかなり少なくなってしまいます。

この点は反省しなければ…ですが、なぜか減量中の方が鍼の本数も少なく効果も出るような気がしています。1日1食ぐらいの方が頭の回転がいいのかもしれません!

計量が4月30日にあり体重が落ちたのが29日。30日に飛行機で東京に向かったのですが、飛行機が一番キツかったです。あの辛さを経験すれば次戦の調整も少しは楽になりそうです。

30日に東京に着き計量を終えて食事をして少し早めに休みました。そして試合当日。会場で対戦相手を見つけると相手の身長、体格、雰囲気、目で見てわかりそうな事は全てチェックします。

リングでシャドーしている姿も確認しました。相手のシャドーを少し見ればだいたいの動きの予想がつきます。今回もキレイなボクシングをするタイプだなと。そして、あんまり粘り強くはないだろうと思っていました。

対戦

ウォーミングアップを済ませて会長にバンテージを巻いてもらいグローブをつける時には「早く試合がしたい!楽しみだ」という楽しみという感情が湧いてきます。怖さより楽しみな気持ちが大きくなるのが不思議な所です。

リングに上がる前に栗原先生に話しかけて頂きだいぶ緊張が解けました。1ラウンド目はジャブで相手の様子をみながら相手のスピードやパンチ力などを身体に覚えさせていきます。

2ラウンド目から僕のジャブや右ストレートなどもいいのが当たり拳にも感触がありました。僕の予想ではここで相手が弱気になり少し下がる計算でしたが流石、名門ジムの選手でした。あそこで前に出てきました。僕もここで引くと飲まれると思い引かずに手を出しました。

3ラウンド目は僕のパンチも効いてきているのがわかってきました。相手は鼻血も出していたので呼吸も辛いだろうなと。3ラウンド目は相手のジャブに右アッパーなど合わせれたのが良かったです。ただ自分も打ち終わりを狙われていたのでその点は次回の修正点です。

4ラウンド目はもう自分の残っているスタミナを全部使うだけなので4ラウンド目が何も考えず攻める事ができます。4ラウンド目は右ストレートやボディも感触がありいい形で攻める事ができました。

右ストレートが入って相手の表情が弱気になったので連打でまとめようと思った時に相手陣営からのタオルで試合が終わりました。

対戦後

今回、トーナメント初戦でしたが相手選手の気持ちの強さには本当に凄いなと思いました。相手選手がいたからこそ僕も今までより強くなれます。

お互い今回の試合に向けて減量をして練習をして不安な気持ちと戦ったんだなと思うと本当にボクシングの競技の魅力は計り知れないなぁと思いました。

また、今回の試合に向けてスポンサーになって頂いた整動協会や身体の治療をして頂いた谷地先生、わざわざ後楽園ホールまで応援に来てくださった協会の先生、応援メッセージを頂いた先生、本当にありがとうございました。

整動鍼に出会わなければおそらくプロにはなっていなかったと思います。整動鍼に出会って「自分の好きな事していいんだ」と純粋に思えたからプロボクシングにも挑戦できました。

まだ、次戦もあります。早速、自分の弱点を見直して次の試合も勝ちにいきます。応援、本当にありがとうございました!

 

応援したくなる

若林選手の魅力は、応援したくなる誠実な人間性です。立場的に応援もしていますが、それだけでなく、一人の人間として応援したくなってしまうのです。

応援したくなったらぜひ後楽園ホールへ!

次回の対戦日が決定したら会員コミュニティの中で応援団の募集も行います。

2018年5月2日カテゴリー:アスリート支援タグ:

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