【整動鍼 腹背編 7/5-6】
整動鍼セミナー 基礎☆腹背編が開催されました。
今年3月にA日程の開催が予定されていたのですが、コロナウイルス感染症の拡大により中止の判断を下していました。7月開催のB日程は開催にこぎつけることができました。
巷には、「○○の症状には▲▲のツボが効きます」という話があふれています。
しかし、それはどうやって判断しているのでしょうか?
あるツボに刺激をしたとして、その後に症状が治ったとします。
果たしてツボで治ったのか、勝手に治る時期がきたのか、どうやって判断するのでしょうか?
整動鍼では「あるツボで○○の症状が良くなる」という「ツボ→症状」という直接な結びつけをしません。かならず、刺鍼によって体に起こる現象(多くは緊張の緩和)を取り上げます。それは、鍼をした直後に、術者と患者との間で共有できるものです。
鍼をした結果、ある症状と密接な関係をもつ部位(頭痛であれば頚肩、腰痛ならば足・腰臀部、消化器症状ならば腹部など)の緊張の緩和が起こり、その結果症状の改善に導くことができるというプロセスを経ます。
つまり、「ツボ→現象→症状」です。
ある意味で、症状とは主観的なものです。
患者が「痛い」と言っているとき、その「痛み」を外から観察することはできません。患者が訴える症状に寄り添いつつ、術者と患者とで共有できる具体的な身体的現象にアプローチすることで、術者は「今、自分は何をしているのか」を、患者は「今、自分が何をされているのか」を認識できる施術を実現できるのが、整動鍼の最も大きな特徴です。
参加者の皆さんには、これまであいまいに「○○の症状に効く」と言われてきたツボが身体にもたらす具体的な作用を解き明かし、自身の手で再現できる技術を持ち帰っていただきました。
多くの方の助けとなってくださることと確信しています。
次のセミナーは8/2〜3の「基礎☆脊柱編」です。
未経験からでも受講できる基礎セミナー、まだお席には若干の余裕があります。(事務局 岡本)
★次回の整動鍼セミナー「基礎☆脊柱編」(初心者歓迎です)
★年間セミナー日程