【23年5月11日】イスラエル医師団への特別講義
整動協会の小堀です。
先日、代表栗原がイスラエルから来た医師団の方々に特別講義をしてきました。
今回はその時の様子についてお送りします。
講義をすることになったいきさつ
なぜイスラエルの医師たちに講義することになったのか。きっかけは一通のメールでした。
イスラエルの医師たちが日本のさまざまな医療事情に触れるべくツアーを企画していたとのこと。
その中に「日本における鍼灸」というカリキュラムを組みたかったそうです。そのカリキュラムを英語で行える団体を探していたところ、整動協会に白羽の矢が立ったとのこと。
幸いにも、整動協会は3カ国語でセミナーを行うことができます。今回のニーズにぴったりだったようです。
3ヶ月間の準備
そんなこんなで、突然来たメール。我々はこのイベントを完遂すべく、資料作りに取り掛かりました。
これまでのセミナーで培ってきた資料制作スキルが功を奏し、代表を筆頭にスタッフ全員が資料作りに奔走。
実は、今回の医師団の方々は鍼灸の知識は全くのゼロ。それでもわかりやすいような資料作りと、英語で伝わるような工夫を盛り込むために3ヶ月間準備に取り組みました。
セミナー当日
そしてあっという間にセミナーの日を迎えたわけです。
当日は代表栗原と小堀、楠、吉岡の4人体勢で挑みました。
会場はとあるオフィスビルの中。時間よりも早めに会場に到着し、軽い打ち合わせをしながらスタッフで談笑。
談笑と言っていますが、全員緊張でガチガチです。栗原ですら初めての経験。全く予想ができない状況なので無理もありません。
セミナー会場に入り、事前に用意してきた資料を最終確認します。
ここでも必死に笑顔を作っていますが、全員ド緊張しています。
講義、スタート
そうしているうちに参加者が到着。続々と部屋の中に入ってきました。
前半は栗原の講義からです。
日本で行われている鍼灸、日本でつかわれている鍼の特徴などの説明を中心に講義をしました。
実際の鍼を手にとって、説明。鍼の細さ・やわらかさを体感してもらいました。
「ハリ」といえば注射針しか知らないみなさんにとっては驚きだったようです。
講義が一通り終わって小休憩中に、内容の質問も続々と。
私もわかる内容は、そのまま英語で伝えました。
デモの時間
後半は代表のデモです。せっかく訪日してもらっているわけですから、現地でしか体感できないものを届けたいとのことでいつもセミナーでやっているデモを彼らにも味わってもらいます。
一瞬で体に変化が起こることを、医師の方々も触診を通じて体感。
ここからのデモはすべてアドリブ。もちろん通訳もアドリブが必要です。
症状、代表の説明を精一杯通訳しました。
鍼で瞬時に変化が出るとわかると、彼らの興味はますます強くなっていきます。
その興味が増すとともに質問もヒートアップ。
「どのくらいの頻度が必要なのか?」
「咳が止まらないけど、特に検査したり数値を見ても異常がない。こういう時私は手立てがないんだけど鍼だと変化を与えられるのか?」
正確に伝えなければいけない責任を感じながら必死に説明しました。
皆さんからよく聞かれたのは「鍼は時間がかかるものじゃないの?」「どのくらい時間が必要なの?」という質問。
デモだけではなく、大抵の変化は一瞬で起こるよと伝えると皆さん非常に驚かれていたのが印象に残っています。
みなさん、興味津々。至近距離で刺鍼の様子をみていました。
デモを受けて体が変化すると表情も緩みます。
体が軽くなったことに興奮し、最後の方はヘブライ語でずーっと話されていました。
まとめ
過去のスペインセミナーですでにわかっていたことですが、どの国の方でも整動鍼の変化は同じようにわかるし、同じように驚くものなのだなと改めて感じました。
言語がわからなくても、変化はわかってもらえます。
最初に部屋に入ってきたときの硬さはもうありません。心の距離も縮まり、みんなで記念撮影。医師団の方々に非常に満足してもらって今回の講義を終えることができました。
日本の鍼のすごさを、また一歩世界に発信できたなと感じた一日でした。
来月はスペインで、日本の鍼のすごさを伝えてきます。