【セミナーレポート】はじめての整動鍼 in セミナーレポート
2022年11月23日、「はじめての整動鍼 in 神戸」と題した講座を開催してきました。
群馬から神戸へ、6時間の旅
群馬から神戸は遠いのです。
6時すぎに出発して品川から新幹線に乗り、正午近く、新幹線が新神戸に到着。小雨の降る中、新神戸駅からタクシーで5分ほどの道のりを行き、神戸の中心地、三宮へ。
こちらの兵庫鍼灸専門学校が会場です。
会場を選定しているときは、一般の貸し会議室なども候補に上がっていました。しかし、当たり前ですが普通の会議室にはベッドや施術に必要な器具がありません。
必要な器具を全部持ち込むのはかなり労力がかかりますので、鍼灸学校の施設が使えるのは本当にありがたい。
快く施設をお貸しくださった兵庫鍼灸専門学校に感謝です。
座学ではなく、実技を!
普段の整動鍼セミナーでもそうなのですが、初めての参加者が多いとき、会場は少々緊張した雰囲気になります。この日も例外ではなく、みんな少々ソワソワしています。
でも、この後に実技が始まると、そんな雰囲気が一変することを知っているわれわれには焦りはありません。
神戸鍼灸マッサージ師会の役員さんに紹介してもらい、会長さんの挨拶を経て、すかさず開始します。
座学もそこそこに、いきなり実技から。
オンラインではなく、なぜここに来たか。
「解説して、デモンストレーションをして、終わり」ではなく、参加者同士でツボを取って、実際に鍼をして、変化を実感する、というところまでしてもらわなければ、6時間かけて神戸までやってきた意味がありません。
はじめて整動鍼を学ぶ、という方のために、8つの項目を用意してきました。練習時間も含めて、一項目につき30分しか時間をかけられません。
参加者の中からデモで鍼を受けてくれる人を募り、骨模型などを駆使して体同士の動きの連なり――連動の仕組みを解き明かしていきます。
ツボを通じて打ち解け合う参加者たち
参加者が自分で取ったツボについて、栗原が「ああ、惜しいね、ここ」とか「これはちょっと遠いかな。ここで」などと言いながら、修正していきます。
そのとおりに鍼をすると、「うわ、全然違う!」、「痛くなくなった」と、嬉しそうな歓声が上がります。20分前の緊張が嘘のようです。
いつも思うのですが、整動鍼を学びに来る人たちは、鍼のすごさ、面白さを再発見したいという意欲に突き動かされてやってきます。鍼でもっとできることがあるはずなのに、どうすればいいのかわからない。
自分自身も、かつては「今のままでは鍼が好きじゃなくなってしまいそう」という気持ちをもっていました。
もちろん一人ひとりに聞いて回ったわけではありませんが、「はじめての整動鍼」に参加してくれた人の中にも、同じような気持ちでいた人がいるのではないかと思います。短い時間でしたが、少しでも何かを変えるきっかけになることを願っています。
また、どこかで……
おかげさまで大成功を納めることのできた今回の「はじめての整動鍼 in 神戸」は神戸鍼灸マッサージ師会の定例学術講座の場を借りて開催したものです。
終了後、神戸鍼灸マッサージ師会の担当の方から「いつもは無料でやっているので、有料で開催するものに人が集まるのかどうか、正直不安でした」という話をされました。
蓋を開けてみれば、会場・オンライン合わせて90人を超える参加者が来てくれたので、嬉しい驚きだったようです。
同じ整動鍼ではありますが、いつもとは違う土地で、いつもとは違うメニューで開催すると、経験値も上がりますし、新しいアイデアが湧いてくるきっかけにもなります。
このような奇跡的な機会が今後巡ってくるかどうかは未知数ですが、きっと機会があるのではないかと思っています。
2022年12月2日カテゴリー:セミナーレポート