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鍼灸師と柔整師のための鍼灸と整体の実践セミナー Seminar for Acupuncturist and Judo therapist

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セミナーレポート(実践強化講習)「こういう時間が欲しかった!」

実践強化講習2024

6月9日(日)〜10日(月)は、整動鍼の実践強化講習を行いました。

整動鍼の全カリキュラム(10編)を履修された方が対象となる会員限定のセミナーです。

整動鍼はツボと動きの関係を用いる新しいコンセプトの鍼理論です。セミナーではデモ施術をトレースするように実技練習をするのですが、実践的かといえばそうとは言えません。整動鍼に限りませんが、実技セミナーと言えど時間内で実践に近い練習をすることは難しいことです。そこで用意されたのがこの実践強化講習です。

毎回数分で席が埋まってしまうほど人気のセミナーで、今回は初参加のメンバーが目立ちました。ですので最初は質問コーナーです。整動鍼を臨床で使うときに生じる疑問を出して、解決案を出していきました。臨床に正解はありません。正解を一つに絞り込むのではなく、いろいろなアイデアの中から自分にあった考えや運用方法を探していきます。

いつものセミナーは分刻みで内容をこなしていくのですが、今回はどういう展開になるか蓋を開けてみなければわかりません。質問で溢れたホワイトボードを見ながら進行していきます。解説や説明が必要な場面やディスカッションも行われます。参加者同士の意見交換は運営側もたいへん勉強になります。

「こういう時間が欲しかった!」という声をたくさんいただきました。セミナー本編ではこういう時間はありませんから。

今回のように2日間のセミナーでは、1日目が終わった後は交流会です。セミナー中は雑談はできませんから交流会は人柄を知る貴重な機会です。当協会では、講師も含めて上下関係のないフラットな人間関係を大切にしています。

飲み屋さんなどを使わずに、セミナー会場がそのまま交流会の会場になります。参加費無料、途中参加OK、途中退場OK、席自由という完全にフリースタイルです。居酒屋さんを使うと近くの人としか話せないので、このスタイルを好んでいます(お金もかかりませんし)。

セミナー中ではしにくい質問も交流会では大歓迎です。こんな質問したら怒られるとかありません。仕事の利益に直結するような「おっ!」と思う情報が飛び交うことがあります。

翌日に響かないように20時で解散です。

2日目は実演をメインとすることにしました。やっぱり実技は一番おもしろいです。受講者さんを患者役にして、実際の症状を整動鍼で解いていきます。理論にとらわれず素直に診ることをテーマにしました。理論のお皿に症状を乗せてしまいがちですから。

解説付きのデモが繰り返されます。新しいツボや新しい連動を学ぶ場ではありませんが、未公開の内容(検証中の連動など)が飛び出すことも実践強化講習ならではの光景です。

終わってアンケートを読むと、特に初参加の人は新鮮な内容だったようです。アンケートとは別に「年に1回ではなくもっとやってほしい」とお願いされました。

次回はどんなふうにしましょうか。質問にお答えする時間も大切ですが、1日目の交流会で答えることもできますし、もっと実技の時間を増やしてもいいのかなぁと思っています。

内容もさることながら勉強会はやっぱり雰囲気が一番。ある受講者さんが休憩時間に「本当にみんな鍼が好きですよね」と噛みしめるように言っていたのが印象に残っています。

これから整動鍼をやってみたいという方は、精粋(1編)、基礎(3編)、やわらみ、この5つの中から選んで始められます。即効性と再現性をぜひ一緒に味わいましょう。夢中になれるものが待っています。やわらみと整動鍼の関係

2024年6月12日カテゴリー:セミナーレポート