セミナーレポート(整動鍼 やわらみ)「呼吸を整えてラクになる」
代表の栗原誠です。
昨年11月24日(日)〜25日(月)に整動鍼「やわらみ」が開催されました。やわらみのテーマは、体と心の緊張を解くことです。簡単に言ってしまえば鍼治療のリラクゼーション効果を追求した内容です。
根幹にある技術は呼吸調整です。整動鍼の各編の中から、呼吸の調整に役立つツボと連動パターンを紹介しています。どんな症状の患者さんでも呼吸を整えることは回復力を高める上で重要ですから、どんな患者さんが来院してもやわらみを使うことができます。すでに習得されている技術と合わせて使うこともできます。
このやわらみを特におすすめしたいのは、これから整動鍼を学ぼうと思っている方です。整動鍼の理論や方法論の全体を知ることができます。精粋編と組み合わせることで、整動鍼の効果を臨床で味わうことができます。興味が深まったら、基礎編、応用編と学びを進めることをおすすめします。どんな症状に対しても整動鍼で対応ができるようになります。
このやわらみは、整動鍼を臨床編まで履修している人は新しい内容が少ないと言えます。呼吸をテーマにカリキュラムを再構成したものだからです。ですが、ありがたいことにすべて履修された方からも申し込みがあります。どんなツボを優先し、どのツボとどのツボを組み合わせるのとよいのか、などの臨床のヒントになることが多いからです。
このやわらみ以外にも整動鍼の入口はあります。
・精粋(刺鍼即応編)
このやわらみを含めると、5つの入口があります。どれから始めても楽しく学べると思います。迷ったら精粋編かこのやわらみを選んでみてください。
さて、セミナーの様子ですが今回も実技中心です。やってみて効果を実感することが一番重要で、理論は段階的に理解していただければよいと考えています。理論はすばらしいのに実践は…ということが絶対にないように、まずはやってみます。
デモンストレーションで取穴と刺鍼をお見せしたあと、参加者はペアになって再現してみます。整動鍼独特の取穴があるので、刺鍼前にお一人お一人確認します。参加者の中には「ツボをぜんぶ覚えていなくて…」と不安を表に出される方もいらっしゃいますが、そもそも学校で教わる位置は大まかなものですから、セミナーを受ける際に国家試験に出るものを覚えているかどうかは全く関係ありません。
従来からのツボも、整動鍼視点の新しいツボも、すべて配布するテキストに記してありますから心配ありません。学生からベテランまで同じ条件で学ぶことができます。
またね。
2025年1月24日カテゴリー:未分類