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鍼灸師と柔整師のための鍼灸と整体の実践セミナー Seminar for Acupuncturist and Judo therapist

活法合宿レポート2017

わたしが副代表、、、なぜ?

副代表の谷地です。

レポート本編の前に、私が協会サイトで書く初めてのブログ記事ですので、私が整動協会副代表に就任したいきさつに軽く触れさせて頂きます。

自分は整動鍼・活法に出会うことで、人生が大きく変わりました。

整動鍼・活法を修得すればするほど、治療成果の向上はもちろん、それ以上の何かが自分の可能性を広げていくのを感じていました。

この可能性を確かなものにし、仲間と共有できないかなぁと考えていたときに、整動協会代表の栗原から、整動鍼・活法セミナーの受講者さん達を繋ぐ組織を作りたいとのアイデアを聞かされました。

自分が感じている可能性の先には、施術者にとっての幸福が繋がっていると思っています。

整動鍼・活法をツールとして、施術者としての幸福へと至る道を見つけ出し、仲間達と共有するための組織作りであるならば、是非お手伝いしたいと考え、整動協会副代表に就任させて頂きました。

 

なにぶん、ふつつか者ではありますが、今後とも、よろしくお願いいたします。

 

 

さて、昨年に引き続き、活法合宿が9月24日・25日の2日間、伊東温泉で開催されました。

今回はそのレポートを書かせて頂きたいと思います。

活法って何?

活法とは日本古来より伝わる整体術です。

戦場での使用も想定されていたという活法は、即効でハッキリとした効果が出るという特徴を持っています。

臨床で役立つのはもちろん、鍼灸との相性が良い活法。

上達すると不思議と鍼灸の腕も上がることもあり、活法に夢中になる鍼灸師が非常に増えています。

活法合宿には、そんな活法に心奪われた鍼灸師達が全国から集います。

会場は伊東温泉

前回と同様に、私は妻と息子くん(4歳)と一緒に合宿に参加させて頂きました。

4歳児を連れて北海道から伊東温泉まで旅をするというのは、かなりの労力が必要です。昨年は想像以上の苦戦を強いられ、会場に着く頃には疲労困憊してしまっていた苦い思い出があります。

昨年の活法合宿の様子はこちらから≫The Long winding load (活法合宿2016レポート①) | ドアのノックはゆっくりと

今年は対策バッチリで、コンディション良好のまま会場のホテルラヴィエ川良に到着することが出来ました。

活法講習

会場に着くと、さっそく活法講習のスタートです。

今回は活法研究会代表である橋本先生から「活法が10倍うまくなる体の使い方」を伝授されました。

・技をかけるとき脱力するための工夫。
・力を抜いても効かせるための手のひらの使い方。
・重心をどこに置くか。
・重心タイプ別、動きの中心を意識する方法。

といった内容です。

実際にやってみると、今までやっていた方法よりも、楽に自由に技を操れる感覚がありました。
ちょっとした工夫で随分と違いがあるものです。

活法はこういう所が楽しいんです。

 

次に、新しく公開された次の4つの技の練習をしました。

・内転筋の体幹に近い部分を緩める技
・三つのポイント別、腓腹筋を緩める導引

 

内転筋・腓腹筋の全体を緩ませる技は習得済でしたが、より細かい部分を狙ったアプローチが可能になりました。

活法の対応力の広さには、毎回驚かされます。

重大発表

講習修了後、重大な発表がありました。

活法研究会の代表を務めてきた橋本先生が、会を卒業するという発表です。

会を卒業し、新しい活法の塾を作る予定とのことでした。

 

活法研究会は大きな転換期を迎えています。

会の活動の中で、はり治療と活法が出会い、整動鍼という革新的な鍼の治療技術が生まれました。

同時に、鍼による微細な検証は、秘伝とされてきた活法に潜むメカニズムの解読を促進し、活法の新たな可能性を開きつつあります。

会員からも、この鍼と活法の新たな可能性を追求したいとする声が増えてきました。

また、会員数が増え、会員さんの臨床数が積み重なってくると、活法の新しい使い方・効果の発見が報告されるようにもなってきました。

 

橋本先生は、受け継がれてきた活法の継承と伝承に専念したいとお話になりました。

新しい可能性の追求に邁進する現在の活法研究会は、伝統的な活法の継承と伝承という観点から見れば、最適な環境とは言えないでしょう。

活法の新しい可能性にチャレンジするか、生涯をかけて伝統を受け継いでいくのか。自分は前者に惹かれるタイプですが、橋本先生が選んだ後者の生き方もカッコいいと思います。

 

目指すところは分かれてしまいましたが、活法を愛する心は一緒です。

方法は違っても、活法が発展し普及していくのは、活法に心惹かれ、活法研究会に籍を置いた経験があるものにとって、共通の喜びになるはずです。

私を活法に出会わせてくれた橋本先生には感謝しかありません。これからも活法を通じた交流を続けさせて頂けたらと思っています。

炸裂水中活法

1日目の講習が終わると、会員は風呂へなだれ込みます。

活法でかいた汗を流すのはもちろん、他に大きな目的があるのです。

それは、「水中活法」の検証です。

古来から様々な環境で活躍してきた活法ですが、水中での検証がなされた記録はありません。なぜなら、水中でやる必要がないからです。水中でケガをしたとしても、治療は陸地に患者を移動させてからすれば良いだけのことです。

しかし、全国から集まった活法大好き人間にとって、活法に関するどんな可能性でも試したくなるのは仕方のないことです。

かくして、昨年の合宿で、史上初の「水中活法の検証」が試みられ、伝説となりました。

私は諸処の事情で、昨年の水中活法に参加できませんでした。

悔しくて、切なくて、歯がゆくて、その気持ちを妄想報告レポートという形にしてブログで公開してしまったほどです。

苦節1年、今回は憧れの水中活法検証に参加することができました。

それも、最愛の息子と共に。

 

検証は主に技のかけ手が国定先生、受け手が青山先生、指示を出すのが大島先生という形ですすみます。試したい技があれば、メンバーを入れ替えながら検証していきます。

ここぞとばかりに、「尾骨だし」「しゃちほこ」などの大技が繰り出されていきます。

平均年齢40歳を過ぎた男達の、ややだらしない肉体とお湯が絡み合うと、美しい水しぶきが上がります。

重力と筋力の均衡を、芸術的とさえ言える手法で操作して効果を出す活法は、重力の法則が崩れる水中ではうまく決まりません。

しかし、うまくいこうがいくまいが、イタズラに興じる少年のような笑いがホテルラヴィエ川良の露天風呂にこだまします。

男は40歳を過ぎれば、社会的にも家庭的にも「責任」という重荷を、なにかしら背負って生きています。

この場では、活法を共有する仲間達とならば、気兼ねなくその重荷を下ろすことが出来るのです。

重荷を下ろして局部と共に露わになるのは、純粋にバカに興じたいという童心です。バカに専念することで、心の奥底に澱のように溜まったストレスが、不思議と浄化されていくのを感じます。

活法は、童心に戻りたいという大人のわがままな要求にも答えてくれるのです。

たまらず、わたしも受け手に立候補しました。技のかけては北の巨人こと小松田紘史。

うつぶせになり、両足を高く持ち上げられ、局部を水面にたたきつけられて水中でもがく、ただそれだけなのにムチャクチャ楽しい。

しかし、父親のこんな姿に息子はショックを受けないだろうか?と、一抹の不安を覚えました。

お風呂から上がり、着替えていたときのこと、息子くんがこう言いました。

「水中活法、いまはボク、水に顔をつけられるようになったばかりだから難しいけど、年長さんになったらきっとできるよね。」と。

息子くんの真剣なまなざしを見て、活法やっててよかったなぁ、合宿連れてきて良かったなぁ、と思わずため息が漏れました。

宴会

風呂のあとは宴会です。

活きの良いアワビを固形燃料を使いその場で蒸し焼きにするものなど、数々の美味しい料理に舌鼓をうちつつ、クイズ大会、そしてラジコンレースを楽しみました。

クイズ大会では、意外にも私の妻が活法のクイズで正解するなど活躍を見せました。チームが優勝し、胴上げれた息子くんは大興奮していました。

その後、部屋に移って2次会へ。

治療や経営の話など鍼灸の先生らしい話題から始まり、深夜をまわる頃には男女のディープな話に突入、気付いたら深夜3時でした。

2日目

朝は秋澤先生による恒例の朝活法からはじまりました。

朝活法では、活法の自己調整術を学びます。

施術家は体が命です。

自分で体を手軽に調整できる活法の自己調整術は、個人的に大変重宝しています。

 

朝活法で目覚めた後は、外部講師をお招きしての講習会です。

今回は武蔵流剣術で有名な高無宝良先生をお呼びして、剣術の講習をして頂きました。

活法は古武術の裏技として伝承されてきました。剣術のための体の使い方とも非常に共通するところがあります。

▲注意・真面目で優しい鍼灸師の先生です。「龍が如く」のキャラではありません。

 

力を抜き、相手と呼吸を合わせて丁寧に動くという活法にも通じる集中に浸った2時間、自分の活法レベルの高まりを感じました。

講習の修了後、高無先生もご一緒して頂き、みんなで昼食を食べに行きました。

そのとき明らかになった、高無先生の意外な裏の顔に妻と共に驚愕しました。以来、私達夫婦にとって、高無先生が気になってしょうがない存在になりました。

昼食後、楽しかった2017年の合宿は解散となりました。

合宿総括

今回の合宿で強く感じたのは、仲間との縁です。

新しく参加する人、去って行く人、いつもの面子、と立場は様々ですが、ひとたび集まると不思議な一体感を感じます。

たとえ会を離れたとしても続いていくであろうこの縁という感覚が、同じ釜の飯を食うことで、強まっていくのを感じられるのが合宿の最大の魅力だと思います。

来年、合宿は主催が活法研究会から整動協会の主催に変わります。

私としては、この縁が強まっていく感覚をより大事にしたイベントにしたいと考えています。

候補地は軽井沢です。

新たな出会い、新たな発見、水中活法と、皆さんとさらなる喜びを共有できることを楽しみにしています。

2017年10月10日カテゴリー:活動報告, 活法タグ:

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