【活法 骨盤編 5/9-10】2.臨床・整動鍼に活きる学びの宝庫
こんにちは!活法ラボ新入社員の川﨑です。
5/9-10の2日間で行われた活法セミナー基礎・骨盤編のセミナーレポート後編をお届けいたします!
今回は、前編で簡単に話した「体の使い方」について深く掘り下げていきます。
普段の臨床に体の使い方を還元し、整動鍼の学びをより深いものにする活法は魅力の宝庫でした。そんな活法の魅力が伝わると嬉しいです。
対応力の重要性を学ぶ2日間
1日目の理論解説の冒頭では、人間の体の特性と、体の使い方について学びました。
例えば「押す」という行為。
このように肘を曲げて力いっぱい押してみても、目の前の人はびくともしません。
では、肘を伸ばしてみたらどうなるでしょうか?
肘を曲げた時と比べ、相手に力が伝わっているのが分かります。
最後に肘を伸ばしたまま完全に体重をのせてみましょう。
1枚目の写真と比較すると、力をほとんど入れていないにも関わらず、相手のことを「押す」ことができていますね。
このように活法では「押す」という行為は、自分の体重を預け、伸ばすことを指します。
この他にもいくつかの動作を紹介しました。
活法はこれらの身体の特性を技に取り込み、患者さんと施術者が双方向で協力して行います。
突然ですが、皆さんは「臨床における対応力」と言われたら、どのようなことを思い浮かべますか?私は、それぞれの患者さんに合わせた、臨機応変なコミュニケーション能力、いわゆる会話力のようなものを想像しました。
しかし活法では、患者さんがリラックスする状態を作り、施術しやすい状態にするために、技の中で患者さんを導いていく必要があります。術者の緊張は患者さんを緊張させてしまうので、術者自身は体に無駄な力が入らないように工夫しなくてはなりません。
そのため活法では、言語的な対応力に加え、実際に患者さんに触れている手を通して患者さんの体の状態を読み取り、最適な状態へ導くための身体的な対応力が養われます。
施術者が少し身体の使い方を工夫するだけで、触れられる患者さんの受け取る感覚が大きく変わることに驚きました。この感覚は実際に受けてみると分かります。「おぉ!」となること間違いなしです。
逆に言うと、普段の触れ方はきっと、無意識に患者さんを緊張させてしまうことも多かったのだろうなとも思いました。
「力を入れない」「指で押さない」感覚をつかめた2日間
私は今回が2回目の活法セミナーでした。
初めて受講したのは約1ヶ月前(肩こり編)ですが、その時は体の使い方が全くわからず、変なところに力が入りまくって、全身筋肉痛のズタボロでした。あまりの自分の出来なさに、だいぶ落ち込んだことは忘れません。
それに比べると今回は、少しだけ体の使い方もつかめてきて、前回よりも技の練習が楽しく感じました。新しいものを学ぶというのは緊張しますが、その先には楽しさが待っていますね。
私は触れ方や力の入れ方など、整動鍼・活法と出会うまではそんなに意識していませんでした。ですが整動鍼と出会い、例えば、ツボを探す際には指に力を入れずグリグリせず、深くまで指を沈めることを学びました。そして、整動鍼誕生のきっかけとなった活法と出会い、深くまで指を沈めるために、指に力を入れるのではなく、肘を伸ばし、肩甲骨から動かすことで、力をうまく伝えられるのだと知りました。
受け手こそ学びのチャンス!
技を練習する側ではなく、受ける側になる時こそ学びのチャンスだと私は思っています。
実際に講師栗原の技を受け、受講者同士で技を受けた時との感覚の違いをペアの方に伝えるのがセミナーでの受け手の役割です。そのため、その「違い」を言葉にして伝えるために、全身の感覚を研ぎ澄ませ、頭をフル回転させて技を受けます。
すぐには上手くいきませんが、この時間を繰り返し試行錯誤することで、自分自身の体の使い方を変えていけるように思えました。
活法の技を通して整動鍼の連動をより深く理解できるのはもちろん、活法で学んだ身体の使い方を日頃の臨床に還元できることが、活法セミナーの大きな魅力だと思います。
「整動鍼のセミナーは制覇した!でも活法はまだ…」という方は特に、ぜひ一度活法のセミナーに参加してみて下さい。きっと世界が広がります!
5月23,24日は応用・下肢編、6月6,7日は応用・頸肩腕編と、しばらく応用編が続きますが、6月末には基礎編、7月には入門編が開催されるので、ぜひ色々な方に活法セミナーにご参加いただけたら嬉しいです!
皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています!