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鍼灸師と柔整師のための鍼灸と整体の実践セミナー Seminar for Acupuncturist and Judo therapist

これからの鍼灸師に必要な”絞る”という戦略

経営支援部の北川です。

前回、整動鍼の再現性を自ら確認した、という話をしました。

経営者目線で見る整動鍼の再現性

この中で触れた「全ての病気に対応できる人間を半年は難しいので、適応症状を絞る」という内容について経営的な目線で掘り下げて行きたいと思います。

全ての症状に対応できるのがいい鍼灸師なのか

おぼろげな記憶ですが、鍼灸院で勤務していた頃に言われた言葉があります。

「鍼灸師はどんな患者さんが来ても対応できるのが一流。それまでは開院するべきではない。」

正直、「マジかよ」と思った記憶があります。

そんなの待ってたらいつまでも開院できないじゃないかと。

 

ある同業者に、自分でやっていける技術はもう十分あるのではないかと言うと

「◯◯の症状が苦手で自信がないからまだ開院できない」と返事がありました。

 

整動鍼も全てのセミナーに参加することで、多くの患者さんに対応できる技術を知ることができます。

しかし、その全てを自分のものにするには、それなりの時間と訓練が必要です。

 

なんでもできてしまう鍼灸師

医師は科目に分かれ診療します。もし、何でも診ますとするには高度化しすぎています。

料理人がなんでも作ります、としたら必要な食材が多すぎて毎日大量の廃棄が出ます。

ミュージシャンが求めに応じてどんな楽器でもその場で弾きますと言ったらすごい楽器ができそうです。

それはそれで見てみたいかも。

 

話がそれました。

鍼灸師が何でも対応できるのは、一言で表現すればコストが低いからです。

鍼や灸というローコストで小さい道具。

1人で完結できる施術方法。

これは鍼灸の大きなメリットです。道具さえあれば、ほとんどの環境に対応できます。

世界中ですぐに導入できる可能性を秘めています。

しかも、様々な症状に対応できる。

そんな鍼灸がほとんどの人に認知されていないのはなぜでしょう。

 

多くの人の利用して欲しいという想いと現実

1年間で鍼灸を利用する人は人口の5%前後と言われます。

様々な鍼灸師が、もっと多くの人に受けてもらいたいと願う中、あまりに低い数字です。

しかし、それを妨げているのは鍼灸師かもしれません。

 

ここ数年、美容鍼の認知が広がり鍼が美容、特に美顔に効果的だと知られるようになりました。

様々なメディアにも取り上げられています。

これは、美容鍼に特化したり前面に出した鍼灸院が増えた影響が大きいのではないでしょうか。

 

どんな症状にも対応できる”というのは、知らない人から見たら”何もできない”と同じです。

 

多くの人は鍼や灸の存在を知っていても何に効くのか知りません。

最近も異種交流会で「肩こりや腰痛に効くんだっけ?」と言われました。

 

鍼灸の魅力が全く伝わっていません。

 

対応症状を敢えて絞るメリット

これからの鍼灸師には捨てる意識が必要になります。

様々な症状に高いレベルで対応するのは、一部の神業ができる方々に任せましょう。

たくさんの鍼灸師が鍼灸で食べていき、受療率を増やすためには鍼灸師各々が対応する症状を絞ることです。

 

各院が専門性を出すことで「こんなことも鍼灸でできるのか」と多くの人が知ることになります。

専門にしている鍼灸なら、痛さを気にするより必要性を感じ来院します。

専門にすれば必要な知識、技術を絞れるので習熟のスピードが増します。

同じ症状を見ていくので短期に症例が集まり改善率が上がります。

集客するための時間的・金額的コストが下がります。

スタッフが増えても伝えるべき技術は限定されるので短期間で済みます。

 

患者さん、従業員、経営者、誰にとってもメリットがある選択なのです。

ふくぎ鍼灸院はまさにここを狙い過敏性腸症候群専門としました。

領域を絞って本当に食べていけるのか

適応症状を絞ると考えた時の一番の恐怖は患者さんの母数を減らすことです。

たくさんの患者さんを逃してしまうのではないか、みんなそう思ってます。

でももしかしたら、”なんでもできる”から患者さんが逃げているのかもしれませんよ。

 

次回は、患者さんを絞る集客について考えてみたいと思います。

2018年3月12日カテゴリー:経営の話タグ:

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