スイカの甘いところだけを味わう1日―7/24 整動鍼 入門 理論実践編B日程 開催レポート
整動鍼講師の岡本です。
7/24(日)「整動鍼 入門☆理論実践編」が開催されましたので、そのときの様子やわたしが感じたことをおすそわけいたします。
スイカの甘いところだけを味わってもらう一日
冒頭の挨拶で、代表の栗原がこんな話をしました。
「実家はもともと農家だったので母が今でも毎年スイカを作っています。スイカの一番甘い部分ってどこか知ってますか? 中心に近い部分なんですよね。今日は1日だけのセミナーですが、整動鍼の一番甘くて美味しいところを味わってもらおうと思います」
このセリフずいぶんウケて、会場が笑いに包まれました。(わたしもスイカ食べたい)
毎回「入門 理論実践編」のときはそうですが、今回のセミナーでも初めての参加者の割合がほとんどを占めていました。初めての場所で、初めての人と一緒に、初めての技術を学ぶのですから、緊張しないわけがありません。
始まる前は少々ぎこちない雰囲気でしたが、今回参加してくれた皆さんは打ち解けるのも早く、午後にはすでに和気あいあいとした雰囲気が出来上がっていました。
「独学」の限界
独りで何でも習得してしまえる才能のある人ならともかく、わたしたち凡人が新しいことを学ぶときには、やはり誰かの手を借りたいものです。
「誰か」というのは教師だけではなく、一緒に学ぶ仲間のことです。鍼の技術では、手だけではなく、体まで借りなければ技術を伸ばすことができません。
本を読んだり、オンラインの講座で学ぶ、という方法も否定しません。(実際、代表栗原もDVDを出したり、オンラインの講座に動画を提供したりしています)
しかし、取ったツボが合っているかどうかの判断や、実際に鍼を受けた率直な感想を言ってもらったり、技術を高めるための練習をするためには、どうしても他者の存在が必要になります。
そんなわけで、整動鍼セミナーは再受講ではオンラインサービスを提供していますが、初受講では必ず会場に来て頂いています。交通費や宿泊代がかかってしまうので、遠方の方には不便な思いをさせてしまっているかもしれません。
それでも、実際に同じ空間を共有して、同じ技術を学ぶ仲間を得ることのメリットは計り知れません。セミナーで技術を学ぶだけではなく、仲間を作って帰れる人は、やっぱり強い。技術と同じくらい大事なものを手に入れているのだと思います。
「コミュ力」よりも「共有力」
いま、臨床の場で整動鍼を使って活躍している鍼灸師たちも、例外なく他の人と一緒に学ぶ、ということを大切にしている人ばかりです。
今日は久しぶりのセミナーに出掛ける。考えてみると、受講したのは8年前。よく継続できたなあと思う。技術はとても素晴らしい #整動鍼 それに加えて出逢った仲間もとても良かったんだなあ🤔
— うめさん (@yumeyan7) July 23, 2022
だからといって、いわゆる“コミュ力”が高くなければならないというわけでもありません。たとえ口数は少なくても、誰かと共有する場を大切にできる、という意味であって、気の利いたことを言ったり、ウケを狙う必要はありません。
お互いにツボを取る練習をしながら打ち解けていき、最後には連絡先を交換して帰っていく参加者の皆さんの姿を見ながら、改めてそう思いました。
次に開催されるセミナー
8月と9月も、整動鍼・活法の根幹を成す重要なセミナーが開催されます。整動鍼に関しては、この基礎3編を修了すれば、大概の疾患には対応できるようになります。
活法は整動鍼が生まれるきっかけとなった整体の技術です。活法の技はもちろん、身のこなし、所作を学ぶことで、整動鍼との相乗効果を実感できるでしょう。
8月21日(日)〜22日(月) 整動鍼 基礎☆四肢編 B日程
いずれも未経験者から受講できるセミナーです。
2022年7月25日カテゴリー:セミナーレポート