【活法 肩こり編 3/28-29】
小堀です。
2021年3月28日-29日、活法 基礎☆肩こり編セミナーが開催されました。新会場での初活法セミナーです。
肩甲骨の動きを整えて肩こりを解消する
鍼灸でも肩甲骨の周りのツボを使って肩甲骨周りのコリをとっていくことをやっていると思うのですが、活法はダイレクトに肩甲骨の動きをつくることができます。
キーワードは「連動」です。肩甲骨と骨盤、肩甲骨と肩関節、肩関節と肘関節、頚椎と胸椎というように動きが連なることで肩は驚くほど軽くなります。
そんな体験ができるのがこの肩こり編です。
現代の方法に合わせるために
活法は戦国時代から伝わる技。ということで、もとの技はベッドの想定などしているはずもありません。しかし、皆さんの臨床ではベッドを使うシーンが多いでしょう。
新会場では一人ひとりにベッドが用意されています。そこで、今回のセミナーから床で行う方法だけでなく、ベッド上で行う方法をデモンストレーション。
練習でも床・ベッドの療法を使っていただけることに。より、日々の臨床により組み込みやすい形で練習が可能になりました。
小さなコツが大きな違いに
活法の技は見た目が簡単そうなものが多いため、見れば簡単にできるとお思いの方も少なくありません。
形だけは真似するのはそうたやすくはないでしょう。しかし、その技で狙った効果を出すとなると話は全く別物。
1つの動作に対して同時にいくつも抑えなければいけないことがあります。頭で考えながらやっているうちは、なかなか思うように技が決められないのです。
では、どうやって狙った効果を出すか?そのために講師がいます。
ひとりひとりの技のかけ方を修正したり、この人はこういう意識を持つとうまくいくなとそれぞれにポイントを伝えたり。すると、技の効果だけでなく受けての印象も劇的に変化します。
皆さん、最初は技を手順通りに行うことが精一杯で、狙った効果がなかなか出ませんでした。首を傾げながら練習する方も。しかし、何回か繰り返していくうちに手順を覚え、だんだん体に染み込んでいきました。
その後、ちょっとしたコツを講師が伝えると、一瞬で何かが変わったように技をきめていました。練習を続けるうちに、「この技はこういうところを意識すればうまくいくんだ。」と、身体で納得いただけたと思います。
活法は活法以外にも活きる
活法のコツは、その技を使うときだけでなく、どんな臨床の際にも活きます。小さな力で患者さんを誘導したり、患者さんに熟れている感じを与えたり。
施術効果が変わるだけでなく、施術における信頼関係構築にも大きく関わってきます。
普段、活法を行っていたり活法のコツを意識しながら臨床に取り組んでいると「なんかこの人、うまいな。」と患者さんは感じるようになります。その印象があるだけでも、施術がスムーズに進むことは間違いありません。
納得するまで繰り返し練習
今回は人数がいつもより少ないため、ひとりひとりにより濃い指導ができました。
みなさん、一つ疑問やうまく行かない部分があるとその部分を繰り返し練習。ひとつひとつの小さな所作も熱心に練習されていました。最初から比較すると、驚くほど上達している方もいらっしゃいました。
次回予告
次回の活法セミナーは5月9日〜10日開催の「基礎 骨盤編」です。(https://seidonet.or.jp/seminars/210509_kappo_b_3/)
また、活法の大きな特徴は動く骨盤を対象にしていることです。単純な過前弯・後弯の問題だけでなく、実際に問題が起きている「動いている際の主訴」に対応することができるでしょう。
まだ残席がありますので、ご関心のある方は受講をご検討ください。