なぜ活法が人生を変えたのか
代表の栗原誠です。
1月29日(日)に活法入門「理論実践編」が開催されました。私にとって活法はなくはならない存在となっています。当日の朝にもツイートしたのですが、活法が私の人生を変えたと言っても過言ではありません。整動鍼も活法と出会っていなければ生まれませんでした。
今日は活法(かっぽう)セミナー。
僕は活法で臨床スタイルが激変した。人生も大きく転換した。意識は軽い方が施術も軽やかで滑らかになる。がんばらない方が上手くいく。活法をやるとカラダでわかる。 pic.twitter.com/hIxCHymFsF— クリ助@鍼灸師 (@kuri_suke) January 29, 2023
セミナーのレポートを兼ねて「なぜ活法が人生を変えたのか」ということを書いてみようと思います。こんなことを書くと宗教っぽく思われてしまいそうですが、そういった意味合いはありません。私が求めていたものが活法にあったという話です。活法を必要としているのは私だけではないはずです。
ワザの価値
ちなみに、活法には流儀書のような書物がありません。口伝で伝えられてきたものをつなぎ合わせて、それを「活法」と表現しています。ですから活法を厳密に定義することはできません。私にとっての活法は私の先生が実践している活法ということになります。
私の臨床スタイルが激変した理由はいくつかあるのですが、代表的なのは一技則確認のスタイルでした。技(わざ)を仕掛けたら間髪おかずに変化を確認します。ダイレクトに症状が軽くなったかどうかを確認するのです。鍼灸における脈のような間接的な指標ではなく、症状の変化を比較します。
このスタイル、逃げ場がありません。変化がなければ技の意味を受け手は見いだすことができません。「変化する=技に価値がある」という極めてシンプルな構造でした。このスタイルが成り立つのは、技を使えば変化の予測が立つからです。やってみてどうかとサイコロを振るような感覚ではなく、常に症状の変化を先読みできるのです。もちろん100%ではありません。
鍼でも直後効果
施術直後の変化を予測できることが衝撃だったのです。それまでの私は直後の変化の意識は乏しく、だんだんと変化していくものと考えていました。もちろん、時間が経ってから現れる変化もありますが、直後効果も素通りできないほどたくさんあるのです。
活法と出会って、直後効果に意識が向くようになりました。特に、筋肉や関節の変化が指標としてわかりやすいと感じています。触診でもわかりますが、可動域の変化は視覚的にもインパクトがあります。
ツボと動きの関係
こうして鍼治療の効果指標として「動き」を取り入れるようになったのです。それからツボと動きの関係を模索する日々が続きました。整理してカリキュラムに仕上げたのが整動鍼です。
動きをその場で変化させるスタイルは、患者さんにとっても効果を実感しやすいメリットがあります。医学的な機序を事細かく説明せずとも、刺鍼の意味は患者さんが感覚的に理解できます。説明をコンパクトにできるので、話す側がラクになるだけでなく、聞く側の患者さんの負担も減ります。
活法は優れたコミュニケーションツール
説明がコンパクトになることで、患者さんとのコミュニケーションも実務的な話題から、ゆるいものになります。施術室の雰囲気が柔らかくなりました。
衝撃なことは他にもあります。長くなりそうなので今回はこの辺にしておこうと思います。今年も活法セミナーを積極的にやっていきますので一緒に学んでいきましょう。
ご参加お待ちしています。