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鍼灸師と柔整師のための鍼灸と整体の実践セミナー Seminar for Acupuncturist and Judo therapist

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セミナーレポート(身心和合編)「心と体は一つ」を技術にする

身心和合編(2026年11月2日)

11月1日(日)〜2日(月)に整動鍼応用「身心和合編」が開催されました。この編には整動鍼ならでは心の捉え方がたくさん盛り込まれているので、その魅力をお伝えします。

東洋思想には「身心一如」という言葉があります。心と身体は一つである、という考え方です。鍼灸師であれば馴染みのある言葉でしょうし、この考え方に異論がある人も少ないと思います。

私もこの考え方には共感しています。ただ、以前から疑問がありました。心と身体が一つであることはわかりました。では、それを臨床でどう使えばよいのでしょうか。

心と身体がつながっているという説明だけでは、目の前の患者さんをどう治療すればよいのかわかりません。思想として理解することと、技術として使えることは別です。整動鍼の「身心和合編」は、この身心一如を具体的な技術にしたものです。

心の状態を身体から調整する

不安になると身体が緊張し、呼吸が浅くなることがあります。反対に、身体が緩むと気持ちまで楽になることがあります。では、心の状態を変えたいとき、身体のどこを調整すればよいのでしょうか。

身心和合編では、ツボの反応を手がかりにします。心の状態は身体に現れます。その反応はツボに表れるので、触診で捉えます。ツボを通じて心の状態をつかむのです。そして、そのツボから心に働きかけることができます。つまり、ツボで心を調整する具体的な手法をまとめているのがこの身心和合編なのです。

ツボの効果を、その場で確かめる

鍼灸では、施術後に患者さんから「楽になりました」と言われることがあります。しかし、それだけでは身体のどこがどう変わったのかはわかりませんよね。鍼をしたその場で効果を確かめられる方が確実です。

身心和合編では、鍼灸師が普段使っているツボの作用を、具体的な身体の変化として示しています。施術前後に同じ場所を触診することで、狙った反応が変わったかどうかを確認できます。

今回のセミナーでも、予測した場所が変化するたびに驚きの声が上がりました。受講者の皆さんは夢中になってツボを探し、鍼をして、反応を確かめていました。自分の手で結果を確認できるのですから、練習が楽しくなります。

一つのツボが、ここもあそこも変える

受講者からは「八髎穴がここまで広く作用するとは思わなかった」「一つのツボで複数の場所が緩むなんて得した気分」という感想をいただきました。

整動鍼では、どのツボが身体のどこに作用するのかを一つひとつ探してきました。中には作用範囲が広く、複数の場所で変化を確認できるところがあります。そういうものは、いろいろな症状に活用できるので、受講者からも「使いやすい」と嬉しい言葉をいただいています。

言うまでもありませんが、鍼の効果は鍼の本数で決まるものではありません。必要なところに必要な刺激を与え、狙った変化を起こす。そのためにツボの作用を正確に知ることが大切なのです。

三焦がこんなに面白いとは

身心和合編で特に注目しているのは「三焦」です。三焦と聞いて、身体のどこに何があるのか、はっきり説明できるでしょうか。東洋医学を学んできた人ほど、さまざまな説明を聞いて混乱しているかもしれません。

私も三焦について考え続けてきました。そして、腑としての三焦と、経絡としての三焦(手の少陽三焦経)を分けて考えることで、理論がすっきり整理できることに気づきました。

さらに、ツボの作用を触診で確かめていくと、それまでつかみどころのなかった三焦が、具体的な身体の働きとして見えてきます。古典の言葉と臨床で起きている現象が結びつきます。整合した瞬間がたまらなく好きです。

努力する方向が見える

今回、再現性についての感想も多くいただきました。刺鍼点と反応点が明確で、誰もが同じ条件で試せることに驚かれたようです。

鍼灸の技術は感覚的に語られることが少なくありません。先生と同じようにやっているつもりでも結果が出ず、何を練習すればよいのかわからない。そんな経験をした人もいるでしょう。整動鍼では、ツボの位置と反応を確認する場所を精密に定めています。結果が出なかったときにも、何を見直せばよいのかを考えられます。

「努力する方向がわかるので、安心して練習できる」

この感想は普段から意識していることなのでうれしいです。私は、鍼灸の上達を才能やセンスだけの問題にしたくありません。努力する方向が見え、自分の成長を確かめることができれば、誰でも向上できます。

鍼灸の面白さを知らずに離れてほしくない

講習中、受講者の皆さんは本当に楽しそうでした。自分の身体でも変化を実感し、学んだ技術をすぐに臨床で使えることにも喜んでいただけました。中でも印象に残ったのは「鍼灸の面白さと効果を知らずに離脱してしまう鍼灸師を減らせる」という感想です。

鍼灸を学んだのに、その面白さを知らないまま離れていってしまう。それは残念すぎます。効果を確かめる方法がわからず、自分の技術に自信を持てない人もいるでしょう。

身心和合編では、心と身体の関係をツボの反応から読み取り、その場で変化を確かめます。身心一如という思想を、言葉だけで終わらせないための技術です。

今回も、受講者の皆さんが何度も触診を繰り返し、驚きながら練習していました。その姿を見て、改めて思いました。

鍼灸の面白さは、自分の手で身体の変化を確かめられることにあるのです。

 

身心和合編のセミナー後の集合写真(2026年11月2日)

2026年11月7日カテゴリー:セミナーレポート