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鍼灸師と柔整師のための鍼灸と整体の実践セミナー Seminar for Acupuncturist and Judo therapist

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アスリート支援の現場(オートレーサー/大月渉選手)

代表の栗原誠です。

当協会では積極的にアスリート支援を行っています。第一号のアスリートが大月選手です。大月選手は定期的に私の鍼灸院に通って体のケアをしています。

どんなことをしているのか紹介します! いくぜ!

代表栗原と大月渉選手

 

アスリートが求めること

怪我をした時は怪我を治すことが目的になります。嬉しいことに、最近の大月選手は全く怪我をしていません。昨年落車してびっくりしましたが無傷でした。オートレースは危険な競技ですから心配です。

怪我をしないと出番がないのかと言うと、そんなことはありません。むしろ、怪我をしないために役立つことができます。

アスリートにとって大事なことは、イメージ通りに動く体です。イメージと実際の動きが一致している時ほど調子が良いです。ピタリ一致するには、体に疲労が残っていてはいけません。感覚的に感じる疲労はもちろん取らなければなりません。理想は、疲労を感じる前の疲労を取ってしまうことです。

アスリートのコンディションを尋ねる

やりとりに慣れている大月選手は、感覚を言葉にしたり、指で違和感を示してくれます。常に体の感覚と向き合っているアスリートは、細かな異常まで認識できます。大ざっぱに対応できません。どんな細かい話になっても必ず向き合います。

 

筋肉が緩めれば良いとは限らない

疲労を取るには、筋肉の過緊張(コリ)を取れば良いのですが大事な注意点があります。知らないとアスリートの施術はできません。それは「緩めた筋肉は収縮力が下がる」ということです。

疲れは取れても力が入らないのでは、その日や翌日のパフォーマンスに影響が出てしまいます。そうならないように施術できる知識と技能が必要です。

大月選手のふくらはぎに鍼をする

アスリートに限りませんが、基本は無駄な鍼を使わないことです。鍼は少なければ少ないほど、受け手の負担が減ります。

鍼は、その優れた特性で刺鍼した筋肉の緊張を緩めることができます。その結果、鍼をしたところは力を入れにくくなるのです。計画なしに施術をしてしまうと「痛みは取れたけど体が重い」という事態を招いてしまいます。

パフォーマンスが下がってしまったら元も子もありません。アスリートを対象に施術をする時には、直後や翌日に試合を控えているかどうかを必ず尋ねます。控えていれば、施術は極力シンプルにしてパフォーマンスが低下しないように気を付けます。

鍼はどうしても、その特性上、鍼をした局所は力が入りにくくなります。だから、鍼をしないという選択肢もあります。そういう時は活法(かっぽう)が便利です。

 

パフォーマンス向上の理論

整動鍼も活法(かっぽう)も、動きを整えることが得意です。活法はもともと武術の裏技ですから、アスリートのために生まれたようなものです。怪我をしてその場に居続けたら敵に殺されてしまいます。いち早くその場から逃げるためには動けなければなりません。

そんな活法をルーツに持つ整動鍼も動きを整えます。動きを整えるというのは、筋肉のバランスを整えることです。筋肉がもっとも活動しやすい状態に是正していくのです。動きやすくなると痛みも軽くなります。

大月選手の腰をチェック

大月選手との出会いは腰の治療でした。腰がすぐに良くなったので、体のケアで利用するようになりました。成績も上向いています。

 ◎ランク/A-155 → A-134 → A-107(最新)

と順位が上がっています。上を目指して二人で取り組んでいます。

 

整動鍼を初めて受けた時の感想

文:大月渉

私はオートレースの選手をしていて、冬場になると毎年ぎっくり腰を起こしていました。整備での前傾姿勢の多さ、レースでの乗車姿勢によって腰への負担が徐々に蓄積していたのでしょう。

はじめの頃は持病の椎間板ヘルニアによる一時的なものであると医師の見解でした。

しかし、いつぎっくり腰になるかは医師でもわかりません。そんな不安の中でレースをしていました。

そして、この不安はすぐに現実のものとなりました。幸いにもレース中での発症ではありませんでしたが、動くものままならず家の中で大変な日々を送っていました。

そんな中、解決策をインターネットで探していて出会ったのが鍼治療です。私は藁にもすがる気持ちで治療を受けました。半信半疑の私の体に打ち込まれる鍼。

「では動かしてもらえますか?」

今でもはっきりとこの言葉が耳に残っています。何本か鍼を刺しただけで動かせる訳がない。こう思っていた私の体はその考えと反して痛みが激減。言葉になりませんでした。

腰の悩みがわずか数分で解決してしまいました。

「信じられない!」

私の中をこの言葉が駆け巡りました。

それからと言うもの、今ではレース前に必ず腰のチェックをしてもらいレースに臨む様になりました。

悩みが一つ減ったせいかレースに集中できるようになり、今ではグレードレースへの参加もできるようなランクへと成績を伸ばす事ができました。

2018年2月26日カテゴリー:アスリート支援, 活動報告タグ:

2 Responses to アスリート支援の現場(オートレーサー/大月渉選手)

  1. 松下 晋也 より:

    初めまして。私、松下晋也と申します。茨城県在住の38歳、サッカーをやっています。私は、高校卒業後、海外を含め、Jリーグから社会人リーグまで色々なカテゴリーでプレーしてきました。昨年は茨城県で活動しているチームと契約していたのですが、もう一度海外でプレーしたいと思い、退団して、今アジアメインでチームを探している状況です。年齢的に難しい部分もあると思いますが、挑戦したいと思っています。
    今回アスリート支援とゆう活動を目にしてメールさせて頂きました。この活動は、私のような知名度のない選手でも支援して頂けるのでしょうか!?実は、ここ、4~5年ケガも多く、満足のいくプレーが出来ていなくて、しっかりとした治療、ケアを受けたいと思っていました。もし、よろしければ、一度体験してみたいなと思うのですが、可能でしょうか!?また、やって頂けるとしたら、場所はどこですか?
    忙しいとは思いますが、ご返答頂けたら幸いです。よろしくお願い致します。

    • seidonet より:

      お問い合わせありがとうございます。

      この記事を書いた代表の栗原誠です。
      詳しいお話を伺わせて頂きたく思います。

      お手数をおかけますが、こちらのページから再度メールを頂けないでしょうか。
      https://seidonet.or.jp/contact/

      頂いたメールアドレスに返信をさせて頂きます。

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