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鍼灸師と柔整師のための鍼灸と整体の実践セミナー Seminar for Acupuncturist and Judo therapist

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適応症状を絞った鍼灸院の新規患者数推移を見ながらその理由を考えるよ

整動協会の北川です。

前回は、鍼灸院の適応症状を絞ることの有効性についてお伝えしました。

参照:これからの鍼灸師に必要な”絞る”という戦略

今回は、適応症状を絞ることで一番怖く感じる集客についてお伝えします。

ふくぎ鍼灸院の新規患者数推移を公開!

ふくぎ鍼灸院は私が経営する鍼灸院です。

その経営についてはこちらをご参照下さい。

参照:経営者目線で見る整動鍼の再現性

過敏性腸症候群という非常にニッチな病名のみを適応としています。

約1年半の新規患者数をグラフにしました。

これが、集客できるかどうかの答えです。

具体的な数字は控えます。どこかで公開しますので、それまで取っておきます。

初月に集客できているように見えるのはモニター募集を行い、その人数が加算されているためです。

現状の集客で一人院なら十分食べていける売上です。

先月は過去最高の集客数で、これが維持できればスタッフ増員も余裕で行える数です。

ニッチでもここまでの集客ができる理由を考えていきます。

具体的な集客方法

集客経路はウェブサイトによるネット検索のみ。

ネット広告は勧められたリマーケティングのみ使っていますが、1件も成約してません。

ポータルサイトからも1年半で一人しか来てません。

これだけの施策でも十分集客できます。

適応症状を絞るとペルソナ設定が楽になる

普通の検索だけでここまで集客できる理由の一つに、ペルソナ設定のわかりやすさがあります。

ペルソナ設定とは、簡単に言えば「どのような人がふくぎ鍼灸院に来てくれるのか」という人物像の設定です。

年代や性別、日常でどのようなことに困り、何を気にして生活しているのか。

過敏性腸症候群だけであれば、それはすぐにわかります。

見に来た人にドンピシャな内容なので「ここは私のためにある鍼灸院だ!」と思ってもらえるわけです。

ペルソナが多すぎると誰にも響かない

病名が多ければ多いほど、あんな人も来て欲しい、こんな人も来て欲しいとなります。

結果としてペルソナ設定があやふやになるので、読んだ人に響きません。

「近いから」「安いから」「人気がありそうだから」という理由で他の院を選択されてしまいます。

広い適応症状鍼灸院の見込み患者

適応症状を狭い一番の恐怖は患者さんの母数を減らすことです。

しかし、本当に減るのでしょうか。

鍼灸の受療率は5%程度です。

適応疾患が広い鍼灸院の場合、最大母数が20人に1人です。

そして、商圏と言われる近所の人しか来てくれません。

200万人都市の名古屋で20人に1人だと全域で考えて10万人。

通ってくれる人数にすれば、何分の一かに減ります。

これを、同じようにどんな症状にも対応する鍼灸院と取り合うのです。

最後に何人残るのでしょうか。

特徴のない鍼灸院は埋もれてしまいます。

狭い適応症状鍼灸院の見込み患者

適応症状が狭い場合の見込み客はどうなるでしょうか。

ふくぎ鍼灸院は過敏性腸症候群専門です。

非常にニッチに感じますが、有病率は7人に1人程度と言われています。

鍼灸の受療率より圧倒的に高いのです。

本当に困っている人は専門なら遠方からでも来院します。

先月のふくぎ鍼灸院で言えば、名古屋市内からの患者さんは一人です。

残りの方は全て市外、県外から来院されています。

過敏性腸症候群専門鍼灸院は他にありませんので、他の院に目もくれず選択してもらえます。

必要なのは勇気でなく戦略

先日整動鍼セミナーに参加し、私の経営手法をお伝えした時「勇気ありますね!」と言っていただきました。

私はどちらかと言うと勇気がない方です。

勝つか負けるかわからないギャンブルは足がすくんでできません。

しかし、ここまで説明した方法で考えた時に「これなら高い勝率でやれる」と確信しふくぎ鍼灸院を始めました。

戦略があれば勇気は必要ありません。

適応症状を絞ったおすすめの経営法

ここまでいいことだけを伝えましたが、もちろんマイナスな部分もあります。

それは、一つの症状に頼るのでGoogleの検索順位変動によりあっという間に集客できなくなることです。

これを防ぐために、例えばカポスのように複数の症状に対応しながら、それぞれの症状に関連性があれば患者さんは専門性を感じてくれます。

ふくぎ鍼灸院であれば、過敏性腸症候群以外のお腹の適応症状を増やすことでリスクヘッジになります。

もし、私のような経営方法に魅力を感じて頂けるなら、この方法をおすすめします。

適応症状を絞った鍼灸院が増えた先の未来

鍼灸の受療率が低いのは、業界全体の課題です。

適応症状を絞った院が増えることは、この解決につながるというのが私の持論です。

次回は、この部分について考えていきます。

2018年4月11日カテゴリー:経営の話

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