セミナーレポート(やわらみ)「整動鍼のやさしいダイジェスト版」
10月4日(日)〜5日(月)に、整動鍼の「やわらみ」が開催されましたのでレポートします。
まず、この「やわらみ」がどんなセミナーなのか、その特徴から説明します。今後も開催を予定していますので、興味がある方はこの記事を最後までお読みください。

どんな人にも使える疲労回復メソッド
「やららみ」は、整動鍼の導入に最適化されています。整動鍼を一から勉強する前に、整動鍼を臨床で使ってみたい、という方のためにカリキュラムから美味しいところを抜き出して2日間に再構成しています。言ってみればダイジェスト版です。
テーマは「疲労回復」です。疲労回復は、痛み、内臓の不調、自律神経、どれに対しても使えます。もちろん、スポーツ後の肉体疲労やストレスなどの精神疲労も対象です。どんな方が来院されても、必ず使える内容に仕上げています。
次なる特徴は、超実践的なメソッドであることです。整動鍼は「ツボと動きの関係」というテーマでツボの効用を引き出していくもので、使い方は参加者の自由です。既存の技術の中に取り入れやすかったりと、自由度が魅力になっているのですが、いっぽうで「まずはおすすめの使い方を教えてほしい」という要望も多く寄せられます。。
そうした要望から生まれたのが、この「やわらみ」です。習った翌日から確実に使えます。もちろん習熟度によって効果は異なるでしょうが、初学者でも効果を出しやすいように工夫を散りばめています。
高度な手技は必要ありません。目的に合わせてツボを選び鍼を当てるだけです。ツボの位置が重要なので、その位置を講師が一人ひとりに伝えます。その場の練習で効果を確認できるようになっています。

ツボの効果をツボで確認できる
では、その効果をどうやって確認するのでしょうか。そこが整動鍼の面白いところなのですが、1つは動きの変化で確認します。もう一つは触診です。ツボに鍼をしたあと別のツボをチェックし変化を確認します。ツボごとにチェックするツボが決まっています。これがとてもわかりやすいのです。ツボへの刺激の効果を、別のツボの変化で確認するということです。
触診で確認するのは主に弾力性です。こわばりが取れて柔らかくなっていたら効果ありとします。この方法が優れているのは、効果を出せているのか、施術をする鍼灸師が動きの観察と触診で効果を判断できることです。効いているのかどうかわからなくてもモヤモヤすることがありません。
つまり、
①ツボA(刺鍼)→ツボB(観察)
こういうことです。
ツボBに鍼をすることもあります。すると、
②ツボB(刺鍼)→ツボC(観察)
となります。①ではツボBは観察点だったのに、②では刺鍼点になっています。ここでは話を単純化するために3つのツボ(A,B,C)しか登場しませんが、これがもっとたくさんあります。
このやわらみでは、扱いやすくて作用範囲が広いツボを厳選しているので、参加すると誰でもこの流れをトレースできます。ツボの変化は互いチェックしますので、わかったような気になる必要はありません。わからないときは、取穴にズレがあったり、刺鍼が外れている可能性があるので講師を一緒に探ります。
わからないときは「わからない」と口に出して共有することが練習になります。セミナーで一番もったいないのは、わかったことにして疑問を引っ込めてしまうことだと思います。セミナーは実技が中心です。テキストに必要なことが書いてあるので、講師の一言一句をメモする必要もありません。

2日連続の理由
セミナーは1日にまとめてほしい、という声をいただくことはありますが、2日連続のセミナーを基本としています。セミナーの目的は「知る」ことではなく「行う」ことだからです。いろいろなセミナーを企画して提供しても、実践してもらえなければ「学んだ感」しか残らないと思うのです。体を動かしてやってみたものしか習得できません。
ですから「やってみる」時間をつくるようにしています。デモンストレーションで取穴と効果確認の手順を確認したら、即実践する時間をつくっています。セミナーの三分の二は実践の時間です。この時間を確保するには2日間あった方がよいです。
理由はもう一つあります。実践形式特有の理由かもしれませんが、受講者さんが知り合いになる時間をつくるためです。互いに体を提供しながら練習するわけですし、受け側も違うと思ったときはそれを伝えなければなりません。2日目の方が、明らかに円滑です。

交流会
1日目の終わりには交流会を開催しています。外の飲食店で行うのではなく、それまで練習していた会場がそのまま交流会の会場になります。参加費はありません。自分で食べたいもの、飲みたいものを近くのコンビニやスーパーで買ってくるだけです。翌日に響かないように、時間も1時間半で切り上げています。
交流会では、セミナーの質問タイムにもなっています。復習で再受講されている方もいらっしゃるので、臨床で使った手応えなど、現場のリアルが話題になることが多いです。
この交流会で仲良くなった人と後日練習会を開くなんてこともあるようです。なんだかんだ言って、練習相手がいるといないでは上達のスピードが全然違いますから。
























